2016.09.27更新

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よくテレビなどで「入れ歯安定剤」のCMを見かけますよね。

いまいち必要性がわからないう方もいるかもしれませんが、実はそれ、上手に使うことで入れ歯生活をより快適にすることができる優れものなんですよ。

 

今回は入れ歯安定剤についてのご紹介や、使用することでのメリットやデメリットに関することまで詳しく考察してみましょう。

購入に迷われている方はぜひご覧ください。

 

そもそも入れ歯安定剤ってどんなもの?

 

入れ歯の維持・安定が悪い場合に、入れ歯と歯茎の間を接着させて一時的に安定させる製剤です。

さまざまな種類があり、入れ歯の種類や使用者の悩みによって使いわけが必要になります。

 

入れ歯安定剤にもいろいろな種類がある!

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入れ歯安定剤は固定方法によって「粘着タイプ」と「クッションタイプ」に分かれます。

粘着タイプにはさらにクリームタイプ、粉末タイプ、シートタイプという種類があります。

 

1.クリーム

 

粘着作用によって入れ歯を安定させる製剤です。

クリーム状なので均等に伸びが良く、入れ歯と歯ぐきを密着させて義歯安定をはかります。

密着させる際にはみ出したクリームが入れ歯以外の粘膜に付着するとなかなか除去しにくいので注意が必要です。

 

・レジン床、金属床の入れ歯に使用可能です。

 

使用方法

  • ・事前に入れ歯をよく洗い、汚れや食べかすのない状態にしておきます。
  • ・入れ歯を清潔な布やティッシュで拭いて、よく乾燥させます。
  • ・入れ歯の床の部分(総入れ歯の両側と中央あたり)に入れ歯安定剤を少量ずつ塗布します。
  • ・入れ歯にクリームを乗せて準備したら、口を水でゆすいで潤しておきます。
  • ・入れ歯を入れ、ゆっくり圧を加えるようにして噛みしめてクリームを伸ばします。
  • ・はみ出したクリームはよく拭っておきます。

 

2.粉末

 

入れ歯の床の部分に粉を広げ、粘着作用により入れ歯を安定させます。

粉末が水分によって密着するため、クリームよりも薄く付いても密着し、違和感が少なく感じます。

入れ歯を乗せる顎堤が平坦だと、粉末がこぼれやすくうまく広がりにくいのが難点です。

 

・レジン床、金属床の入れ歯に使用可能です。

 

使用方法

  • ・事前に入れ歯をよく洗い、汚れや食べかすのない状態にしておきます。
  • ・入れ歯を清潔な布やティッシュで拭いて、よく乾燥させます。
  • ・入れ歯の裏側、床の土手になっている部分を水で少々濡らしておきます。
  • ・入れ歯の土手の部分へ、粉末状の安定剤を振りかけます。
  • ・入れ歯に粉末を乗せて準備したら、口を水でゆすいで潤しておきます。
  • ・入れ歯を入れ、噛みしめたら、水と唾液で粉末がだんだん粘度性のある状態になるので、安定するまでしばらくそのままの状態を保ちます。
  • ・はみ出した安定剤はよく拭っておきます。

 

3.シート

シート状になった接着剤を適応箇所のサイズにカットして貼り付ける製剤です。

操作がしやすく、携帯に便利です。

密着させるときに、シート状のものが伸びるのですが、うまく広がらない場合があり、ずれが生じることがあります。

 

・レジン床、金属床の入れ歯に使用可能です。

 

使用方法

  • ・事前に入れ歯をよく洗い、汚れや食べかすのない状態にしておきます。
  • ・入れ歯を清潔な布やティッシュで拭いて、よく乾燥させます。
  • ・入れ歯の裏側の床部分に合う大きさになるよう、シートをカットします。
  • ・シートを濡らし、床に当てがいながら指で伸ばしていきます。
  • ・はみ出した部分をハサミでカットします。
  • ・入れ歯を入れて噛みしめたら、馴染むまで噛みしめておきます。

 

4.クッション

 

クッション性のある材質で、入れ歯の床の部分に貼り付けて使用します。

安定させるとともに、噛んだ時に起こる痛みなどを緩和する作用もあります。

べたつきが少なく、2~3日連続使用が可能です。

 

しかし均等に広がらない場合があり、続けて使用することなどで噛み合わせにずれが生じることも。

長期に使用すると粘膜の炎症や顎骨の吸収などが起こることもあります。

 

・レジン床には使用できますが、金属床には使用不可です。

 

使用方法

  • ・事前に入れ歯をよく洗い、汚れや食べかすのない状態にしておきます。
  • ・入れ歯を清潔な布やティッシュで拭いて、よく乾燥させます。
  • ・クッションタイプの薬剤を、豆粒程度の一塊ずつ手に取り、入れ歯の土手の部分へと乗せていきます。
  • ・入れ歯の土手部分を埋めるようなイメージで、指で形を整えながら広げていきます。
  • ・クッション材を全体にバランスよく広げることができたら、水を付けた手で慣らすように水をかけていきます。
  • ・入れ歯を口の中に入れ、ゆっくりと噛みしめて安定させます。
  • ・はみ出した安定剤は指で拭い取っておきましょう。

 

入れ歯安定剤を使うべき3つの理由

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1. グラつきが改善され、食事がしやすくなる

 

入れ歯の安定を図ることで、食事の際に噛むと動いて食べ物が噛み辛いというような「グラつき」を改善します。

 

2. クッションの役目を果たし、痛みが改善する

 

噛みしめる時に、歯茎と床の部分が当たって痛みを感じる場合、入れ歯安定剤がクッションの役目を果たすことで痛みを軽減することにも繋がります。

 

3. 隙間が埋まるので、会話がしやすくなる

 

入れ歯にすると、歯茎と床のわずかな空隙でも発音しにくくなることが多いとされています。

隙間を安定剤が埋めることで空気漏れによる発音障害を防ぐことができ、会話がしやすくなります。

 

入れ歯安定剤についての素朴な疑問をすっきり解決!

 

入れ歯安定剤の重要性や種類についてご紹介しましたが、実際に使ってみるには、まだまだご不安なところがあるかと思います。

入れ歯安定剤にまつわるさまざまな疑問を解決していきましょう!

 

Q1.入れ歯安定剤は熱湯で洗って取り除いてもいい?

 

一度カチカチに固まってしまった入れ歯安定剤は、なかなか自分で取り除くことが難しくなってしまいます。

熱いお湯をかけると、安定剤が緩んでくれそうな気がしますが、それでは入れ歯自体の素材も一緒に変形させてしまう可能性があるのです。

入れ歯は「レジン」という素材でできており、熱いお湯(60度以上)をかけると形が変わってしまいます。

入れ歯が変形してしまったら、元に戻すことができず、歯科医院で調整するだけでは難しくなることもあります。自己判断でお湯をかけたりしないようにしてください。

 

Q2.入れ歯安定剤を使ったら、外れなくなってしまった!

 

入れ歯安定剤と顎堤が密着し過ぎて外れなくなってしまった場合、まずはお湯を口に含んで義歯を温めてみましょう。

この時、入れ歯自体の変形を防ぐため、熱いお湯は避けてください。

60度以下のお湯を5分程度口に含んでみましょう。入れ歯安定剤が柔らかくなって外れることがあります。

それでも外れない場合は、無理に外そうとすると、入れ歯の破損に繋がってしまいますので、義歯を作った歯科医院を受診して外してもらうことをおすすめします。

 

Q3.部分入れ歯に使える入れ歯安定剤はあるの?

 

部分入れ歯には、もともと安定させるためのクラスプというバネがついていますので、入れ歯安定剤を使わなければいけないほど浮くようなことは無いでしょう。

もしどうしても使用したいのであれば、クリームタイプであれば使用可能です。

気を付けなければならないのは、バネに付着させてしまったりしないこと。また、入れ歯安定剤の使用によって、入れ歯とバネの隙間に汚れが溜まりやすくなることがあるので注意しましょう。

 

Q4.入れ歯安定剤を口から飲み込んじゃった!大丈夫?

 

もともとお口の中で使用するものですから、体に害のある成分は入っていません。

もし誤って飲み込んでしまっても、体内には吸収されずに排出されますのでご安心ください。

ただし、特にお年寄りに関しては、固まったものを取り外す際に誤って飲み込み喉に詰まらせるようなことにならないように、取り扱いには十分注意するようにしてください。

 

Q5.入れ歯がグラグラしているけれど、安定剤を使えば問題ない。歯医者に行くのも面倒だし、このままでいい?

 

入れ歯安定剤を、入れ歯が合わない部分を補うために使用する方がいます。入れ歯安定剤ばかりに頼っていると、歯茎の土手の部分に適度な刺激が伝わらず、著しく退縮することがあります。そしてまた合わなくなって安定剤を盛り足して使用を続けるということになってしまいます。

長期間の使用は、お口にもさまざまな影響が出てしまうため、あくまでも入れ歯を使用する際の補助具として考え、グラグラするほど合わなくなった時には歯科医院で入れ歯の調整を受けましょう。

 

あくまで一時しのぎ!使用し続けると危険なことも・・・

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1.歯ぐきが退縮してしまう

 

入れ歯安定剤は歯茎と入れ歯の間に入ります。

それによって刺激が歯茎や顎骨に伝わりにくくなり、逆に歯ぐきが痩せて退縮してしまうことになりかねません。

 

2.入れ歯が不適合のままになってしまう

 

安定剤にさらに安定剤を重ねるように頼っていると、本来の入れ歯の不適合を見落とし、修理を先送りにしてしまう危険性があります。

 

3.修理不可能になることも!

 

入れ歯安定剤を何度も重ね常時使っていると、いざ歯科医院で調整しようと思った時に不都合が起こることがあります。

安定剤がこびりつき修理しにくく、作り変えないと対応できない場合もあります。

 

まとめ

 

入れ歯安定剤は、正しい使用方法であれば便利な製剤です。

お悩みに対しての一時的な解消法として使用するのは問題ありませんが、頼り切って長期使用するのはおすすめできません。

不都合が長く続く場合には、まずかかりつけの歯科医院を受診しましょう。

2016.09.26更新

入れ歯トラブルの原因と対策

入れ歯を使用していると、痛みを感じるというようなことはありませんか?

人工的な修復物で補っていることへの弊害によって、さまざまな悩み事を抱える人が多いようです。

 

今回は入れ歯を使用していると起こりやすい悩み事にスポットを当て、その原因と対策を考察します。

 

悩み1:入れ歯が痛い

入れ歯の悩み

1-1.入れ歯をつけると痛むのはどうして?

 

入れ歯を使用している人は高齢者が多く、入れ歯を乗せる土手である「顎堤(がくてい)」が退縮している場合があります。

その場合、入れ歯の安定が悪くなりがちです。

 

入れ歯が安定しないまま使用していると、噛むときの圧力を分散させることができず、顎骨に伝わることで痛みを感じたり、粘膜を傷つけてしまったりと、痛みを発症することになってしまいます。

 

1-2.解決策

 

新しく入れ歯を入れたときに不都合があれば、ほとんどの痛みは翌日から1週間内に発症することがほとんど。

初めて装着後、最初の検診は必ず行くようにしましょう。

 

また、健診前であっても痛みがひどい場合には早めに受診するようにしましょう。

入れ歯の痛みを長時間放置しておくと、症状が悪化してしまうこともあります。

受診し、痛みの原因となっている場所を義歯調整や傷のケアをしてもらいましょう。

 

また、入れ歯自体のお手入れを怠ると、カンジダ菌が繁殖して痛みの原因に繋がる場合もあります。

毎日の清掃もきちんと行うようにしましょう。

 

悩み2:入れ歯が外れる

2-1.入れ歯がよく外れてしまうのはどうして?

 

入れ歯を入れたら、定期的にお口に合っているか確認して調整を行います。

しかし、何度調整してもお口に合わずに外れてしまう場合には、そもそもの形が調整では修正できないほど合っていない場合が考えられます。

 

そして、以前はピッタリだったはずの入れ歯が外れやすくなってきてしまった場合は、噛みぐせや歯茎が痩せるなどのお口の状態変化が原因である可能性があります。

また、部分入れ歯が外れやすい場合には、固定するための金属バネ(クラスプ)が長期使用とともに緩み、外れやすくなっている可能性が高いです。

 

2-2.解決策

 

まずは噛み合わせの具合や支える顎堤(がくてい)の状態を確認し、既存の入れ歯を現在のお口に適合するように調整することで修正可能かどうか試みます。

軽度の調整で済めばよいのですが、合わないまま使い続けていたりすると調整では難しく、作り変えが必要になる場合もあります。

 

必要に応じて、すり減った人工歯部分を追加したり、部分入れ歯であればクラスプの数を増やしたりして、安定をはかることもあります。

 

悩み3:入れ歯をすると話しにくい

なんだか話にくい

3-1.入れ歯をすると話しにくくなるのはどうして?

 

入れ歯を装着すると歯茎全体が覆われ、残存歯の周りまで入れ歯で覆われることも多いです。

お口の中の空間が変化することから、発音の際に大切な「共鳴腔(きょうめいくう)」が狭くなります。

 

同時に、子音を発音するときに舌の接触点が変わることから、発音しにくくなる人が多いようです。

 

3-2.解決策

 

入れ歯の歯茎を覆う部分を「義歯床」と呼びます。

この部分は厚すぎても違和感が出ますが、薄すぎると保持できないという難しい部分であるため、製作後実際に患者さんのお口に入れてみないと適合具合が解りません。

そこで、初めて装着する日に歯科医師が細かく確認しながら調整を行います。

 

また、実際に生活してみないと痛みは解りませんので、装着後は近日中に1回目の検診を行い、そこで使用感を確認したり調整を行ったりしています。

 

また、保険適応外ですが、薄い素材の義歯床で製作できる入れ歯などもあります。

 

悩み4:入れ歯で食事がしにくい

入れ歯でも美味しい食事が可能です

 

4-1.入れ歯をすると噛みづらく、食事がしにくくなるのはどうして?

 

天然歯の場合は、顎と直接つながっているので力がダイレクトに伝わります。しかし入れ歯は、歯ぐきの上に乗っているだけなので、噛む力は天然歯のときと比べて2分の1~3分の1くらいに減ってしまい、お肉やおせんべいなど硬いものが食べ辛くなるのです。

また、総入れ歯の場合には、お口が覆われる部分が多く、特に上あごは義歯床によって大きくさえぎられてしまいます。

食事の美味しさを感じるポイントは、舌で感じる味覚だけでなく、口内で温度を感じるかどうかも重要です。そのため入れ歯で口腔内を覆われた結果、料理の熱がうまく伝わらず、食事を美味しいと感じられなくなることも起こり得るのです。

 

4-2.解決策

 

部分入れ歯の場合、外して食事をされる方もいるようですが、外して食事をするのはNGです。硬い食べ物で、歯茎を傷つけてしまう恐れがあります。

入れ歯を作って間もない場合は、誰しも慣れるまでに時間を要しますので、まずはしばらく使って様子をみましょう。

自費で入れ歯を作るのであれば、素材を選ぶことができます。上あごの部分だけ金属でできている、金属床の入れ歯であれば、熱伝導率が良く味覚を損なうことが少ないとされています。

他にも、薄い金属に穴が開いたメッシュ素材のような入れ歯などもあります。

このように自費で取り扱われている素材であれば、違和感を少なく仕上げることができるのです。

 

悩み5:入れ歯にしてから口内炎が増えた

こまめな清掃と調整が大事

 

5-1.入れ歯を使うと口内炎ができることがあるのはどうして?

 

お口に合っていない入れ歯を継続して使用していると、口の中の粘膜が圧迫されたり擦れたりすることがあります。このような刺激で炎症を引き起こし、口内炎の原因になってしまうのです。

また、入れ歯の義歯床の裏側と歯茎の間に歯垢や汚れが残りやすく、菌が増殖しやすい環境になってしまいがちです。そこから口内炎に波及してしまうこともあります。

 

5-2.解決策

 

「入れ歯が合っていないかな?」と感じたら、無理に使用を続けず、早めに歯科医院で調整を受けましょう。

また、入れ歯は毎日はずして、しっかりお口の中と入れ歯の両方をブラッシングしてください。入れ歯洗浄剤なども取り入れて清潔に保つようにしましょう。

もしも総入れ歯の場合でも、歯ぐきをマッサージしてあげることで歯ぐきの健康を維持することにつながります。

 

悩み6:入れ歯をつけると口が渇く

入れ歯で口の中が乾く

 

6-1.入れ歯を装着すると口が乾くのはどうして?

 

お口にきちんと合った入れ歯を使用している場合、口が渇くと感じることはあまりないかもしれません。

しかし、お口に合わない入れ歯を使用していると噛むたびに入れ歯がズレてしまうので、食べ物をうまく噛めないまま飲み込むクセがついてしまいます。するとどうしても唾液の分泌量が減ってしまいます。

また、大きな入れ歯で唾液の出口である「唾液腺」を塞いでしまい、唾液の分泌を阻害して分泌量が減ってしまいます。

このようにお口の中を潤してくれる唾液が少なくなると、お口が渇いてしまう原因となるのです。

 

6-2.解決策

 

入れ歯が合わないのと同時に、お口が渇いてしまうことも気になる方は、歯科医院で早めに入れ歯の調整をしてもらうようにしましょう。

もしもそれでもお口の渇きの改善が見られない場合には、他の理由として全身疾患が関わっている可能性もありますので、再度かかりつけの医院に相談されてみてください。

歯科からの対処法としては「人工唾液」を使用するなどの方法もあります。

 

悩み7:入れ歯が臭い

洗浄剤も併用しよう

 

7-1.入れ歯を使っていて臭いが気になるのはどうして?

 

入れ歯を使用していると、臭いが気になるという声もよく耳にします。臭いの原因は、入れ歯本体に歯垢などの汚れが残っている場合に起こります。「入れ歯は虫歯にならないから磨かなくても良い」というのは勘違いなのです。

もしも、「よく磨いているのに臭いが気になる」という場合は、保険の入れ歯に使用される「レジン」という素材に汚れが残ってしまっているのかもしれません。

レジンは表面に細かい空洞があり、また傷も入りやすい素材です。その細かな傷に汚れが沈着しやすいため、清掃しても臭いの素が取り切れないのです。

 

7-2.解決策

 

保険で入れ歯を作った場合には、毎日のこまめなお掃除を欠かさないようにしましょう。そして、2、3日に1度は入れ歯洗浄剤などを利用して、清潔感を保つようにしてください。

また、自費の入れ歯であればレジン以外の素材が使用され、つくりもかなり精密に仕上がります。金属床はレジンと比べて汚れが付きにくいですし、シリコン素材の入れ歯は歯ぐきへの密着度が高く、汚れが残りにくいのでおすすめです。

 

悩み8:入れ歯にしてから腰痛・肩こりが気になる

かみ合わせが悪いと全身に影響が

 

8-1.入れ歯にしてから身体の痛みが生じるのはどうして?

 

入れ歯は、お口の中のほんの一部分のものだと軽く考えていると、大きな影響を及ぼすことにもなりかねません。

合わない入れ歯を使い続けることによって歯茎や顎の骨を傷つけてしまったり、噛み合わせが合わないまま咀嚼することで、隣接している顎の関節が痛み、首肩などの骨にまで影響してしまったりなど、噛み合わせの不一致を甘く見てはいけないのです。

また、痛みが続くことによる精神的なダメージによって、集中力が低下したり憂鬱な気分が続いたりといった症状を訴えるケースもあります。

 

8-2.解決策

 

入れ歯は人工的な修復物ですが、人間の体を機能する「臓器」だと言っても過言ではありません。不具合を起こしたまま使い続ければ、体の様々な部分にも支障をきたしてしまいます。

もしも入れ歯を入れていて、なかなか改善されない頭痛や肩こり、腰痛などの全身症状がある場合には、歯科医院に相談してみましょう。入れ歯の調整や作り直しなどをおこなうことで、改善されるかもしれません。

二次的な被害が広がってしまう前に調整するためには、入れ歯作製後も定期的な検診を受けることをオススメします。

 

悩み9:入れ歯をしていることが目立ってしまう

目立たない入れ歯があります

 

9-1.保険適応の入れ歯は目立ちやすい

 

保険で作られる入れ歯は、使用する素材や費やす工程に制限があります。義歯床に使われる「レジン」という素材は、性質上、あまり薄く仕上げると破損しやすくなるため、どうしても厚めに仕上がります。また、色合いも一色ですから、歯ぐきの色合いと適合せずに目立ってしまうという人もいるでしょう。

また部分入れ歯の場合には、隣の歯に掛けて支える「クラスプ」というバネが金属製であるため、お口を大きく開けた時などにどうしても目立ってしまいます。

 

9-2.解決策

 

「入れ歯を入れていることを他人に気づかれたくない」という人は、自費の入れ歯を作製することでカバーできます。

自費であれば、特殊なシリコンのような柔らかくて半透明な素材で、入れ歯を薄く作製することが可能です。装着してもほとんどわからない仕上りです。

また、部分入れ歯の場合にも、クラスプを使わないものや磁石で固定するタイプのものなど、目立つバネを使わずに固定する入れ歯を作ることができます。

 

悩み10:作製後、通院が億劫だ

 

10-1.入れ歯作製後に通院が必要なのはなぜ?

 

クラスプなどで固定されているとはいえ、入れ歯は歯ぐきの上に乗っている状態です。加齢や歯周病の進行などによって歯ぐきが痩せてしまうと、入れ歯が歯ぐきと密接しなくなり、浮いてしまいます。

また、取り外しを何度も行ううちにクラスプが緩んでしまったり、落として破損してしまったりなどのトラブルも起こりやすく、作製後に調整や修理が必要になり、頻繁に歯科医院へ足を運ぶことになるのでは?と危惧されている方もいます。

 

10-2.解決策

 

入れ歯が合わないから、痛いからといって、外したままで過ごさないようにしましょう。歯の無い部分に他の歯が寄ってきてしまい、入れ歯がさらに合わなくなってしまいます。

そして、合わないと感じたら、なるべく早く歯科医院に相談するようにしましょう。

通院回数がかかるのは大変かと思いますが、定期検診を受け、入れ歯やお口の状態を定期的に確認しておく方が、結果的に通院回数が少なくて済むということに繋がる場合もあります。

 

まとめ

入れ歯の違和感

 

入れ歯は本来のお口の中に人工的な装置を入れるわけですから、違和感が全く無いという人の方が少ないのではないでしょうか?

しかし、その違和感や痛みを我慢し過ぎるのも、症状を悪化させてしまうことに繋がるので要注意。

入れ歯に違和感を覚えたら、信頼できる入れ歯専門医に相談してみましょう。

2016.09.25更新

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多数の歯を失った際の修復方法として、入れ歯を検討されている方もいるでしょう。

しかし、入れ歯にすると「噛む能力が落ちる」と言われています。

そこで、入れ歯でも以前と同様にしっかり噛む機能を回復するには、磁石で固定する入れ歯がおすすめです。

 

入れ歯を磁石で固定するってどういうこと?

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「磁石式入れ歯」は、残った歯の根っこに磁石にくっつきやすい性質の金属を取り付け、対する入れ歯の部分に磁石を埋め込みます。

この磁石の力を利用して入れ歯をピッタリと固定する装置です。

 

磁石式入れ歯の5つのメリット

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1. クラスプが無いので見た目が綺麗

 

部分入れ歯であれば、残っている歯に金属のバネ(クラスプ)を固定して人工歯を支えますが、金属が目立つのが難点となってしまいます。

磁石式入れ歯なら、固定する磁石は埋め込まれていて見えないため、目立つこともありません。

 

2. 安定感があり、しっかりと噛める

 

総入れ歯は、歯ぐきに密接するように製作することで固定します。

そのため歯ぐきが痩せて膨らみがない場合、入れ歯が合わなくなり外れやすくなります。

磁気式入れ歯は磁力で固定。簡単に外れるようなことがないため、安定感抜群でしっかり噛むことができます。

 

3. 着脱が簡単なのでお手入れが楽

 

部分入れ歯やインプラントの場合、固定部分の金属バネや、人工歯と歯ぐきの境目に汚れが溜まりやすくなります。

これらは残存歯の虫歯や歯周病の原因に。磁力式入れ歯は磁石で固定しているとはいえ着脱式ですので、外して清掃することが可能です。

お手入れも楽にできます。

 

4. 無理のない力で外れるので歯根に優しい

 

入れ歯を外す際は、横に少しずらします。

そうすることで磁力の引っ張り合う力を弱めれば簡単に外れます。

金属を埋め込んでいる歯根にも大きな負荷はかかりませんのでご安心ください。

 

5. 残存歯の寿命も長くなる

 

バネで固定する入れ歯であれば、残っている歯に負担をかけることになり、トラブルにつながることも。

磁石式固定は歯根だけを残すことになるため、歯への負担が軽減されます。

これが結果的に歯の寿命も伸ばすことにも繋がるのです。

 

磁石式入れ歯の注意点

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1. 保険適用外なので比較的高額

 

磁石式入れ歯は保険適応外治療ですから、歯科医院によって金額に差があります。

また施術可能な歯科医院かどうかも併せて事前に確認してから受診することをおすすめします。

 

2. 磁気や金属アレルギーの方は使用できないことも

 

磁石や金属を口の中に入れておくことになるため、磁気アレルギー・金属アレルギーの方は使用できない可能性があります。

材質によっては可能になることもあるかもしれませんので、受診の際に必ず主治医に相談しましょう。

 

3. 歯の根が残っていないと使用できない

 

磁石式入れ歯は金属を歯の根に取り付けて埋入させる装置です。

歯根が残せる状態の歯がなければ施術できません。

 

4. MRI検査時には歯科医に相談を!

 

MRI検査のように、金属類を付けたまま装置に入ることができない検査を受ける際には、検査前に歯科医に受けられるかどうか相談しておきましょう。

 

根っこが残っていない方はインプラントとの併用も!

 

歯が1本も残っていない場合でも、インプラントを併用し磁石式入れ歯にする方法があります。

歯根の代わりにインプラント埋入手術をし、そこに金属を取り付ければ磁石式入れ歯を装着することができます。

 

まとめ

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これまで、まだ残存歯がある場合の修復方法としては部分入れ歯で補うことが一般的でした。

しかし部分入れ歯の固定方法では、残存歯に対する負担が大きく、維持するのも大変。

その点、磁力を利用し固定する磁石式入れ歯は、残存歯への負担も軽く長持ちし、抜群の安定感でしっかり噛むことができます。

また、審美的にも美しく、清掃もしやすいというメリットも。

保険外の治療ですから、まずは取り扱っている歯科医院を確認して受診するようにしましょう。

2016.09.24更新

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 「スマイルデンチャー」という部分入れ歯をご存知ですか?

従来の部分入れ歯の金属バネ(クラスプ)が目立って気になるという人も、これならクラスプが目立つようなことはありませんので、おすすめできる入れ歯です。

そんな画期的な「スマイルデンチャー」とはどのような入れ歯なのでしょうか。

失った歯の修復に入れ歯をお考えの方は、ぜひ参考にされてください。

 

金属が無くて目立たない入れ歯 スマイルデンチャーとは

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従来のクラスプを使った部分入れ歯は、隣の歯に固定するための金属部分がどうしても見えて目立ってしまいます。

 

しかしスマイルデンチャーであれば、歯ぐきに近い透明感のある色の素材を使用したフックで固定します。

従来のように金属が目立つというようなことはなく、審美面に優れた入れ歯なのです。

 

スマイルデンチャーはココが違う!4つのメリット

 

1. 入れ歯をしていると気づかれにくい

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スマイルデンチャーの歯ぐき部分は従来の入れ歯の義歯床よりも透明感があり、厚みも少なく、より歯茎に近く感じられます。

そのため入れ歯をしていると気づかれにくく、審美面の回復力が高い入れ歯だといえるでしょう。

 

2. 歯茎にフィットして違和感が少ない

 

従来の入れ歯は、金属バネと歯の隙間に汚れや食べカスが溜まりやすかったりすることから、お口のトラブルの原因になることもありました。

 

スマイルデンチャーは、外側だけでなく内側にある固定金具もないため、歯茎へのフィット感や舌触りも良く違和感が少ないとされています。

 

3. 薄いので発音や食事がしやすい

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従来の入れ歯よりも義歯床(入れ歯の歯茎部分)の厚みが薄く仕上がるのが特徴です。

そのため発音にも障害が少なく会話もスムーズに行えます。

 

また、食事の際にも違和感が少ないとされています。

入れ歯は美味しく食事できないと言われますが、そのデメリットを大きく改善することができる入れ歯なのです。

 

4. 金属アレルギーの心配が無い

 

金属バネでの固定が必要な部分入れ歯などは、これまで金属アレルギーの方は使用することが困難でした。

 

スマイルデンチャーであれば材質に一切金属が使用されていませんので、金属アレルギーをお持ちの方でも安心して装着することができます。

 

スマイルデンチャーの使用で気をつけること

 

従来の金属バネ固定式入れ歯に比べ、メリットが満載のように見える「スマイルデンチャー」ですが、使用するにあたり気を付けておくべきことは何かあるでしょうか?

 

1.定期的な作り直しが必要

 

従来の入れ歯であれば歯茎の退縮などで緩んでしまった場合、既存のものに義歯床を追加してフィットするように調整が可能です。

 

しかし、スマイルデンチャーは歯を支える部分が柔軟性のあるプラスチック製であるため、ある程度は調整や修理をすることができますが、大きな修理はできません。

そのため定期的にお口に適合しているか確認し、作り直しが必要になることがあります。

 

2.保険が使えない

 

スマイルデンチャーは保険診療で製作することができません。

保険外診療となるため、金額は歯科医院の設定によって差があります。

受診の際には、その医院での治療法や費用の内訳などをしっかり納得した上で行うようにしましょう。

 

3.使用できない場合もある

 

スマイルデンチャーは、審美面や装着感という観点からは非常に優れた装置です。

しかし残存歯が少ない場合や、歯が残存している状態が悪いなど、状態によっては使用できない場合もあります。

 

スマイルデンチャー作成の流れ

 

では、実際にスマイルデンチャーを作る手順をご紹介します。歯科医院や、あなたのお口の状態によって異なる場合もあるので、詳しくはお近くの入れ歯専門医に聞いてみましょう。

 

1.スマイルデンチャー作成の前に事前のチェックが必要

 

残った歯が、スマイルデンチャーのクラスプを引っ掛ける上で問題が無いかどうか、事前に調べて、必要であれば治療を施します。

スマイルデンチャーは、義歯床の一部分を加工して、補う部分の横の歯に直接引っ掛かる部分を作ります。その際クラスプの掛かる歯の状態が悪く、揺らいでいたり、虫歯があったりなどの問題があると、装置を健康に保持することができません。

 

2.現在の歯型と噛み合わせを取り、歯並びの確認をしておきます。

 

スマイルデンチャーを技工士が製作するため、患者の上下の歯並びと噛み合わせをチェックします。

そして、スマイルデンチャーに使用する人工歯の歯の色の確認などもこのときに行います。

 

3.お口の中で試適したうえで、お口に合うように調整をおこないます。

 

スマイルデンチャーは初回来院日の当日には仕上がりません。

次回来院の予約を取ってもらい、完成時にまずお口の中で試適します。

痛む部分が無いか、噛んでみて高く感じるところは無いかなどを確認しながら調整していきます。

 

4.しばらく使用してもらい、使用感などを確認・調整をおこないます。

 

実際に食事をしたり会話をしたりと、生活の中で使用していて初めて気がつく痛みなどもあるため、1週間ほど使用したのち、再び使用感を確認し、必要であれば調整を入れます。

 

スマイルデンチャーについてもっと知りたい!Q&A集

 

続いて、もっとスマイルデンチャーについて理解を深めたい方へ向けたQ&A集をお送りします。

 

Q1.他の入れ歯よりも修復が難しいって本当?

 

スマイルデンチャーに使われている素材は、床の部分に素材を追加したり、新たに歯を追加したりすることができません。ですから大幅な調整はできないのです。

支えにしている部分の歯が抜けてしまったりすると、作り変えが必要になってしまいます。

お口の中がなるべく変化しないことが一番ですので、定期検診で虫歯や歯周病になっていないかなど、お口の管理を受けるようにしましょう。

 

Q2.普通の入れ歯のように、ブラシで磨いても大丈夫?

 

スマイルデンチャーの清掃は、毛先の柔らかいブラシで磨くようにしてください。

できれば毎食後、軽く水洗いすることで汚れを防ぐことができます。

ブラシで強くこすらなければならないほど汚れないように気を付けることで、長く綺麗に使用することができますので、水洗いをこまめに行うようにしましょう。

 

Q3.普通の入れ歯用の入れ歯安定剤は使える?

 

スマイルデンチャーの素材は、市販されている塩素系の入れ歯洗浄剤では成分が強すぎて、変質したり変色したりと破損の原因になる可能性もあります。自己判断での使用は絶対にやめてください。

清潔に保つために入れ歯洗浄剤は必要ですので、使用の際にはスマイルデンチャー専用の洗浄剤を使用するようにしましょう。

 

Q4.スマイルデンチャーの素材は柔らかそうだけど、シリコンとは違うの?

 

スマイルデンチャーはナイロン樹脂系の「スーパーポリアミド」という素材から作られています。

シリコン義歯と類似しているため、混同されてしまいがちですが、このスマイルデンチャーに使用されている素材は、アメリカ食品医薬局(FDA)に承認された安全な素材で、スマイルデンチャーオリジナルの素材です。

 

Q5.どこの歯科医院でも製作する事ができますか?

スマイルデンチャーは、保険適応外の装置です。その場合、保険でできる入れ歯と違って、どの歯科医院も取り扱っているというわけではありません。

また、類似製品もありますので、スマイルデンチャーをご希望の場合には、お近くで取り扱いのある歯科医院を事前確認されることをおすすめします。

 

まとめ

12-5

 

スマイルデンチャーは、保険適応の入れ歯を使っていて違和感があった人や、これから製作しようか迷っている人にとって、機能的にも審美的にも画期的な入れ歯だと言えるのではないでしょうか。

ただし保険適応外の治療になります。まずは自分がスマイルデンチャーが使えるお口の状態なのかどうか、かかりつけ医に相談しましょう。

2016.09.23更新

11-1

 

入れ歯にしてから、「口内に違和感がある」という人や、身体に「原因不明の湿疹が出た」ということはありませんか?

それはもしかしたら「金属アレルギー」なのかもしれません!

 

入れ歯や修復物に使われている金属が原因で、どんなことが起こり得るのでしょうか。

また、起こった際にはどう対処したらよいのか、予防するにはどうしたらよいのか、ご紹介いたします。

 

入れ歯のクラスプが原因で起こる金属アレルギー3つの症状

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歯科治療に使用する金属は、経年とともにイオン化し、溶けだして体内に取り込まれてしまいます。

この金属イオンが体の免疫細胞に過剰に反応し、アレルギーを引き起こすことがあるのです。

 

では、金属アレルギーの人が金属のついた入れ歯を使うと、どんな症状が起こる可能性があるのでしょうか?

 

1.接触する口内や舌が炎症を起こす

 

直接金属と接触することにより口内に炎症が起こります。

口内炎、歯肉炎、口唇炎、舌炎、口腔扁平苔癬などとして現れます。

 

2.手足に水泡のようなものができる

 

金属アレルギーの症状としては、手や足の裏に膿をもった水疱ができることが最も多いとされています。

皮がボロボロとむける、関節痛を併発するなどの症状があれば掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)であるかもしれません。

 

3.全身に皮膚炎ができる場合もある

 

金属アレルギーといえば、金属をつけた箇所の周辺が炎症を起こす症状を思い浮かべると思います。

しかし金属がイオン化して体内に取り込まれると、お口の中だけでなく全身のさまざまな場所に皮膚炎として現れることがあります。

 

金属アレルギーの悪化を防ぐためにできること

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アレルギーは一度発症してしまうと、体質をもとに戻すことは難しいものです。

しかし、出現を予防したり、悪化を防いだりするための対策はあります。

 

1.錆びた金属の詰め物は取り除く

 

詰め物の金属はすぐにイオン化することはありませんが、経年とともに溶け出して金属アレルギーを発症してしまう可能性はあります。

随分前に金属で虫歯を修復したという人は、外れたりしなくても歯科医院で診てもらい、状態によっては取り替えることもひとつの予防策です。

 

2.金属のアクセサリーを避ける

 

アクセサリーなどから金属アレルギーを発症すると、それによって、今まで平気だった歯の詰め物や入れ歯にも反応する体質になりかねません。

日頃から身に着けるアクセサリーに気を付けることも、予防策に繋がります。

 

3.規則正しい生活をして、体力を保つ

 

アレルギーは、今まで大丈夫だったはずなのに、免疫力が落ちている時期に発症することがあります。

なので、日頃から規則正しい生活リズムを作り、体力を保っておくことも、アレルギーを発症しにくい体質に繋がるのではないでしょうか。

 

金属を使わない歯科治療を選ぼう

11-4

 

では金属アレルギーの人は、歯の詰め物も入れ歯も出来ないのでしょうか。

いえ、そんなことはありません!

昨今では治療技術の進歩により、金属を使わない最先端の歯科治療が開発されています。

 

1.オールセラミック

 

通常、銀歯を被せて修復するところを、冠全体をセラミック(陶器素材)で作った被せ物や差し歯で修復することができます。

高い審美性と強度を併せ持ち、保険適用外の診療になります。

 

2.コンポジットレジン

 

ペースト状の薬剤を虫歯治療で削った部分に詰め、光を当てて修復するものです。

唾液で溶けにくく、アレルギー反応を起こしにくい素材とされています。

金属の部分的な詰め物をしている方はこちらに置き換える治療を行うことで予防策になります。

保険適用治療です。

 

3.スマイルデンチャー

 

弾力性のあるナイロン樹脂で作られた入れ歯です。

金属を使わず素材の特性を活かして保持するため、金属アレルギーのある人にはおすすめの入れ歯です。

保険適用外診療になります。

 

まとめ

 

お口の中から発症する金属アレルギーは、お口の中だけでなく全身に発疹や湿疹などを引き起こすことがあります。

アレルギーを持っていない人でも、今後発症するかもしれません。

 

元々金属アレルギーの人は、虫歯の治療や入れ歯作成に使用する素材を決める際、よく説明を受けて検討しましょう。

もし、他に原因が考えられず「金属アレルギーかな?」というような症状がある場合は、歯科に相談してみましょう。

2016.09.02更新

歯が抜けてしまった部分の修復方法には、入れ歯・ブリッジ・インプラントという3パターンがあります。

修復方法を選ぶ際、元のきれいな歯を取り戻したい!とは思っても、一番迷う理由として「費用面」は外せないのでは?

今回、費用面から修復方法を徹底比較し、特徴や費用の相場などをご紹介。是非参考にしてみてください。

 

 

費用面から徹底比較!入れ歯・ブリッジ・インプラント!

気になる費用総まとめ

 

費用は何本の歯を修復するか等によっても変わります。

今回は入れ歯・ブリッジ・インプラントを同条件で比較するため、歯を1本損失した場合の費用と特徴を、保険適応内のものと保険適応外のものに分けてご紹介します。

 

1. 入れ歯1本の費用はどのくらい?

 

入れ歯の費用

 

1-1. 保険の入れ歯の費用相場

 

保険適応の材料で製作する場合、術前に検査や診断料、人工歯の費用、義歯床の材料(レジン床)費などから、総額で8,500~10,000円が相場です。

 

 

1-2. 自費の入れ歯は種類も費用もさまざま! 

 

保険適応外になるのは、見た目や使用感の良い材料を選ぶ場合自己負担となります。

・人工歯に、天然の歯により近い陶歯や硬質レジンなどを選んだ場合

・違和感の少ない金属やシリコンでできた床を選んだ場合。

・歯を固定するためのバネ(クラスプ)を金属では目立つため、ホワイトクラスプやアタッチメント、マグネットなどの目立たないものを選んだ場合。

費用は自由診療のため、歯科医院によって異なりますが、保険適応入れ歯の10~12倍  が相場でしょう。

 

 

2. ブリッジで補うための費用は?

 

ブリッジの費用

 

 

2-1.ブリッジを保険適用で行った場合の費用相場

 

ブリッジを保険で行う場合は、抜けている箇所や、どの歯を支台歯(ブリッジを支えるために削る歯)にしなくてはならないなどの細かい制約があります。

両側の歯が健全で、1本欠損した部分に3本連結のブリッジを全て保険内の材料で作ると仮定すると、ブリッジ製作のための検査料・診断料、仮歯の費用、本体の費用、装着料、補綴物維持管理料(2年間保証)などの総額で20,000円くらいが相場です。

 

2-2. 自費のブリッジの費用と特徴

 

保険適用外の材料でブリッジを装着する場合、約150,000~450,000円が相場です。 人工歯の部分を陶歯、裏側をジルコニアなど、強度の高い素材を使った場合は自費となります。

また、欠損部の本数が多く、保険で決められた制約外のブリッジを作りたい場合、自費で製作して装着するケースもあります。

 

3. インプラント1本の費用はどのくらい?

 

インプラントの費用

 

3-1. インプラントは保険が使えません

 

インプラント治療は完全に保険適用外。自由診療のため、病院によって金額に差があります。また、使用する材料によっても値段が変わります。

 

3-2. 自由診療であるインプラントの相場は?

 

値段の違いはどうして? では、インプラント治療の相場はどれくらいなのでしょうか? 術前診査料・診断料、手術費用、人工歯の費用などの総額で約300,000~400,000円が相場です。

値段の差は、インプラントの材料の値段の違いや、歯科医院の設備の違いなどから生まれます。こうしたコストを抑えて比較的安価で行う歯科医院も存在しているのです。

 

3-3 値段が安価な場合はしっかり見極めて!

 

「ここは値段が安いから」という理由でインプラントを受ける歯科医院を決めてしまうと、設備や材料などを安価に抑えているぶん危険な場合もあります。

術前術後の流れ、歯科医院の設備、使用している材料、装着後の保証、メンテナンスをきちんと定期的に行ってもらえるかなどをきちんと確認して選ぶようにしましょう。

 

ひとつの面だけで決めるのはちょっと待った!

 

ひとつの要素で決めるのはやめましょう

 

今回、歯の抜けた部分の修復方法を、費用面を中心に比較しました。

保険の範囲の入れ歯なら安くて良いとか、しっかり噛めそうだからインプラントが良いなど、ひとつの利点だけを見て決めるのはお勧めできません。

費用も大切ですが、今後自分が生活する上で不具合が無いように、しっかり説明を聞き、納得した上で選択するようにしましょう。

2016.09.01更新

総入れ歯にする際、歯科医院から使用する材料に関しての提案があると思います。これから長く使用していくことを考えると、性能の良さから自費の材料を選択する方もいるでしょう。

自費総入れ歯の中でも人気の高い「金属床」の入れ歯について詳しくご紹介します。選択の際に是非参考にされてみてください。

 

自費総入れ歯の代表格、金属床義歯ってどんなもの?

金属床総入れ歯の魅力意的な特徴とは?

 

1.床部分が金属だから、熱伝導が良く食事が美味しい!

 

味覚は舌で感じるだけではなく、温かいもの・冷たいものをお口全体で感じることも美味しく感じることのひとつです。総入れ歯になると粘膜が装置に広く覆われてしまうのですが、金属床は熱伝導が良いので、食事の温度を自然に感じられます。

 

2.薄く作ることができるから、話しやすくて違和感が少ない!

 

金属床を使用すると、保険内で製作する際の材質よりもお口に接する面を薄く作ることが可能。違和感が少ないので会話もしやすく、ピッタリと合った入れ歯ができることが特徴です。

 

3.丈夫で割れにくい!

 

素材が金属ということから割れにくく、変形もしにくいのが利点です。

 

4.汚れがつきにくくて清潔!

 

保険適用で製作する入れ歯は、「レジン」というプラスチックを用いた材質でできています。この素材は傷がつきやすく、その細かな傷に汚れが入り込みやすいという欠点があります。

また、汚れが長時間付着したままになっていると、天然歯に比べて歯ブラシで磨いても落ちにくくなってしまいます。

その点、金属床の場合は表面が滑らかにできているため、汚れが強固に付着するということもありません。もし付着したとしても磨けば落ちやすいので、比較的清潔に保つことができます。

 

 

金属床総義歯 完成までの流れ

 

金属床総義歯は保険適用のレジン床義歯に比べるとかなり精密に作られるため、完成までの作業工程が細かく分かれています。

どのような工程で製作されているのでしょうか。

 

1. お口の型取りをおこない模型を作製する

 

レジン床入れ歯を作る場合と同じように、まずは上下のお口の型取りをします。

そして型取りした枠に石膏を流し込んで患者の現在のお口の状態を再現した模型を作製します。

 

2. 構造の設計をする

 

歯科医師と歯科技工士とで、模型を参考に基本的な設計図を作ります。

適切な強度で入れ歯が仕上がるよう数値化したりしながら計画を立てていきます。

装着感、舌感、維持力、強度を考え、発音や咀嚼(噛むこと)に悪影響のないように細かく考えられています。

 

3. 副模型を製作する

 

金属床の入れ歯を作る際には、精度を高いものにするために「副模型」を製作しておきます。

 

4. 蝋型模型(ワックスアップ)を製作する

 

事前におこなった構造の設計を基に、蝋(ワックス)を使って、金属部分になる部分の仮の土台を製作します。

蝋は熱で容易に形が変えられるため、この段階で手作業によって細かく模型に合わせながら作製します。

 

5. 埋没・鋳造作業をおこなう

 

蝋で作製した模型に金属の通り道を設けておきます。

そして、その模型を埋没剤で埋没します。この際、不純物や気泡が入らないようにしなければなりません。

埋没剤が固まったら1000℃以上にゆっくり加熱することで、中の蝋部分が溶けて空洞になります。

そこに金属を流し込むことにより、蝋で作製した模型の形に金属が出来上がります。

 

6. 金属の研磨と口腔内試適作業をおこなう

 

鋳型から金属を取り出し、研磨してきれいに磨きます。

その後、この金属に仮の義歯床を取り付けてお口にいったん試適し、金属の適合を確認します。

 

7. 人工歯の配列と重合作業をおこなう

 

金属が適合していたら、次は人工歯を配列します。

このとき、審美的に綺麗であるか、機能的であるかなどを考慮しながら配列し、正式にレジンで金属部分とつなぐ「重合」という作業を施します。

 

8. 入れ歯の調整・研磨作業をおこなう

 

重合が終わったら、再び模型に装着。作製前のお口と違和感の無いように確認しながら噛み合わせを調整し、研磨作業で綺麗に仕上げます。

 

9. 患者の口腔内で試適して仕上げ研磨をおこなう

 

最後に、患者の口腔内に指摘し、噛み合わせを確認しながら高さや噛み具合を調整していきます。

ここで問題なく調整が完了すれば一通り終了となり、あとは定期的な検診となります。

 

 

気になる金属床の入れ歯、費用はどのくらい?

 

金属床の総入れ歯、費用はどのくらい?

 

1.ゴールドプレート

 

ゴールドは精密な加工が行いやすい金属。そのためお口へのフィット感が良い入れ歯に仕上がります。身体にも優しく腐食などもありません。 金額は約50万~70万円が相場です。

 

2.チタンキャストプレート

 

軽い重量のチタン。馴染みが良く違和感が少ないのが利点です。金属アレルギーも起こしにくいです。 金額は約40万~50万円が相場です。

 

3.コバルトクロムプレート

 

保険適応の材料で作成する場合の約1/3の薄さに作成できます。薄くても耐久性は抜群で、熱伝導率も良好。違和感少なく使用できます。 金額は約30万~40万円が相場です。

 

金属床の入れ歯は保険適応外の材料です。通院には歯型を取り、完成したら再度来院し試適・装着。そして1週間後くらいに再度来院してもらい、適合性や違和感がないかなどのチェックと調整を行います。

 

知っておきたい、金属床入れ歯を取り扱うときの注意点は?

 

取り扱い上の注意点

 

1.日常のお手入れをかかさずに!

 

金属床の入れ歯の場合、リベースという床の調整をしたり修理などが難しい入れ歯です。日頃から清掃などのお手入れを十分に行いましょう。

 

2.金属アレルギーのある人は注意

 

金属床の中にはまれに金属アレルギーの人が反応してしまうかもしれないものもあります。種類を選ぶ際には、十分な説明を受けて選びましょう。

 

3.適合具合は自己判断しない

 

不都合が無い場合でも、定期的な歯科検診を受け、入れ歯の適合もチェックしてもらいましょう。

 

4.金属だからといって半永久的な入れ歯ではない

 

金属床の入れ歯は破損や変形は起こりにくい入れ歯です。しかし土台となる歯ぐきや顎の骨が衰えれば、いずれ合わなくなります。あまりにも合わなくなってしまった場合は作り変えるしかなくなることも。丈夫さを過信し過ぎて高価な入れ歯を作り、すぐに作り変えとなる可能性もゼロではないことを理解しておきましょう。

 

5. あとからの修復が難しく、作り替えになることがある

 

金属床は、入れ歯が合わなくなった際の修復の際に、金属部分を追加するということができません。

そこでどうしても、調整には「レジン」を盛り足して適合するように修復することになってしまいます。

レジンの盛り足しを重ねていると修復するたびに入れ歯が分厚くなってしまい、薄くて違和感が少ないという金属床義歯のメリットがなくなってしまいます。

どうしても合わない場合には、作り替えが必要となってしまうこともあるのです。

 

6. 口を開けたとき金属が見えることがある

 

金属床総義歯は、特に上顎の口蓋(こうがい)と呼ばれている部分が全体的に金属でできています。

通常時は目立つことはありませんが、大きくお口を開けて笑ったりするような場合には金属が外から見えてしまう場合もあります。

 

 

快適な総入れ歯なら金属床!

 

4

 

総入れ歯を作るとなると、お口の中の違和感がなるべく少ないものにしたいものですよね。そんな時には金属床入れ歯は最適な材料だといえます。ただし保険適応外の材料で、金属の種類によって金額もさまざま。製作の際には歯科医院の説明を十分に理解し、たとえ金属といえども半永久的ではないということをふまえた上で、選ぶようにしましょう。

2016.09.01更新

ブリッジ部分入れ歯

抜けてしまった歯の修復方法で「ブリッジ」と「入れ歯」を提案され、どちらにしてよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

決定するにあたり専門的なことが難しくて解らなかったり、また入れた後になって後悔したりしたくありませんよね。

ブリッジと入れ歯にはそれぞれ費用や治療期間、処置後の操作方法などに違いがあります。

是非ご自身に合った治療法を選択する際の参考にされてみてください。

 

ブリッジと部分入れ歯を徹底比較!あなたに向いているのはどちら?

ブリッジと部分いればの違い

1. 隣の歯を削る必要があるブリッジと、バネで固定する部分入れ歯

 

ブリッジは、固定するために抜けた歯の両側の歯を削る必要があります。

両側の歯が虫歯による修復を行ったことが無いような健康な歯であっても削るため、

大きく負担をかけてしまうことになります。入れ歯の場合は失った部分のみ人工的な修復物で補います。

隣の歯を削ることはありませんが、代わりにバネで固定します。

 

2. 気になる費用面…保険適用はどちらも可能!

 

負担する費用に関しては、どちらも保険適用の修復方法です。

違いがあるとすれば、修復する材料によって保険適応外の材料を選択すれば金額がアップします。

ブリッジは歯冠部分の人工歯を天然の歯に近い素材を選択した場合。

入れ歯は人工歯の部分や歯茎に当たる義歯床という部分の素材や、固定用バネのクラスプというものをさらに良質な材料で選択した場合に保険適応外になります。

 

3. 噛む力はブリッジが勝る

 

噛む力はブリッジが勝る

 

修復後、食事等での噛む力の回復度はどう違うでしょうか。

ブリッジは1本の歯を損失した場合、歯にかかる咬合圧を連結した3本の歯で受けることになります。

入れ歯の場合は損失した部分のみの修復なので1点で受けることになります。

そこで入れ歯の場合、噛む力は健康な時に比べて30~40%くらいになってしまいます。修復後の噛む力でいえばブリッジのほうが高いです。

 

4. 部分入れ歯は取り外して手入れができる!

部分いればは取り外して洗える

 

ブリッジは失った歯の両側の歯質を削り、3本連結した形の修復物を取れないようにセメントで接着します。

そこで修復物と歯茎との隙間に汚れが溜まりやすく、歯ブラシだけではなかなか落としにくいことがあります。

その点、部分入れ歯の場合は取り外しが可能なため、装置は取り外して清掃し、欠損部の両側の歯もお掃除しやすいのが利点です。

 

5. 欠損数が多いとブリッジでは難しい……

 

ブリッジの適応は「少数歯欠損」といって、欠損している歯が多いと適用できません。

力学的に両側の支える歯への負担が大きすぎて無理だと言う判断です。

例えば3本欠損部分であれば、両側の支えを連続2本以上取るなど、健全歯の負担が大きくなります。

また、長期の安定も望めないかもしれません。入れ歯であれば本数に制限なく欠損した部分の修復が可能です。

 

6. 一番奥の歯にはブリッジができない

 

ブリッジの適応には、両側に支えとなる歯があることが原則になります。片方だけの支えでは噛む力に耐えることができないためです。

そこで一番奥の歯が抜けてしまった場合は、支えが片側だけになってしまうためブリッジで修復できません。

入れ歯はひとつ手前の歯にバネをかけての固定なので一番奥の歯であっても適応できます。

 

自分に合った入れ歯を作るために大切なこと

 

入れ歯とブリッジの違いがわかったところで、今度は自分に合った入れ歯を作るために重要なことは何なのか、見ていきましょう。

 

入れ歯専門医に依頼しよう

 

お口の中はとても繊細にできており、若干のズレや違和感でも気になってしまうものです。

特に入れ歯は他の装置に比べて、歯茎と接する部分も多くなるため、お口にピッタリと適合する入れ歯の製作はなかなか難しいのが現状です。

昨今、入れ歯を専門分野として開業する歯科医院もあります。専門医であれば、保険適応の入れ歯以外にも、さまざまな選択肢を提案してくれることでしょう。

 

合わないからといってあきらめず、調整してもらおう

 

どんなにピッタリに仕上げても、入れ歯は取り外しを繰り返すことや、お口の中の変化によってどうしても合わなくなってしまうもの。

そこで「合わないから」とか「付けていると痛いから」といって外したままにしておくと、残された歯に悪影響を及ぼしてしまう可能性も。

歯科医院であきらめずに調整してもらい、お口に合うようにしましょう。

 

自費の素材も視野に入れよう

 

保険適応の入れ歯は、決められた素材のみで製作することが決まっています。

保険適応の素材は厚みのある状態に仕上がってしまうため、どうしても入れ歯が目立ってしまいます。また、素材の耐久性上、あまり薄くできないことから、違和感によってなかなか慣れないという人もいます。

自費診療の入れ歯であれば、たくさんの素材や入れ歯の種類があり、好みの厚みや素材から選ぶことができます。

料金は割高になってしまいますが、自分のお口に合った入れ歯を作ることを一番の条件にされるのであれば、ぜひ検討されることをおすすめします。

 

自分に合ったブリッジにするために大切なこと

 

続いて、ブリッジについても作製の上で大切なことを見ていきましょう。

 

数年に一度、外してメンテナンスが必要です。

 

ブリッジは両側の歯と連結された装置で、歯科用の接着剤でしっかりと合着されているため、入れ歯のように外して清掃することができません。

人工歯の部分と天然歯の隙間に食べかすや汚れが溜まり、気づかないうちに隠れた部分から虫歯になってしまうことがあります。ブリッジの下で気づかないうちに進行し、装置が土台と合わなくなり、ズレたり外れてしまうことも。

ですから、ブリッジは一度いれたらそのままにしておくのではなく、定期検診を受けて数年に一度、外して問題が無いかメンテナンスを受けることをおすすめします。

 

ブリッジの初回メンテナンスは2年以内に

 

保険適応でブリッジを製作した場合、「補綴物維持管理料」が治療費に含まれます。

これには、製作してから2年以内にブリッジが破損した場合や、虫歯の治療が必要になった場合などの不具合を治すため治療費が含まれています。

ブリッジに不具合が起きていないかメンテナンスに行くのであれば2年以内がおすすめです。

ただし、補綴物維持管理料を取っていない場合や保険適応外のブリッジの場合、また年齢が6歳以下の場合や在宅医療の場合など、対象外の場合もあるので注意が必要です。

確認できるのであれば、ブリッジ装着時にかかりつけの歯科医院に確認を取っておくのもよいかもしれませんね。

 

保険適用のルールは難しい!自分の場合どうなのか、しっかり確認しよう

 

歯科の装置や材料などには、保険適応の範囲が決められており、適応の範囲やルールがあります。その範囲外の部分までブリッジにすることや、違う素材でブリッジを製作したい場合には、保険外になる場合もあります。

歯を失った部分の修復をブリッジでおこないたい場合、自分の場合は保険の範囲内で製作できるのかということや、強度などをしっかり歯科医院で相談しておきましょう。

 

隣の歯を削るからには、後悔のない選択をしよう

 

ブリッジは、失った歯の両側の歯と連結した装置になります。ですから、支えとなる両側の歯の歯冠部分を、装置を被せるための土台として削ることになります。

もしも、抜けた歯の両側の歯が、銀歯などの修復もなく天然歯であった場合、健康な歯の質を削ることになってしまうのです。

一度削ってしまうと元には戻すことができませんから、隣の歯を削ることになっても後悔しないよう、よく検討して決めるようにしましょう。

 

できる・できないは人それぞれ!歯科医院に相談しよう!

 

最適な方法は人それぞれ!

 

ブリッジと入れ歯には、それぞれにメリットとデメリットがあります。

また、ブリッジに関しては支える歯の負担を考慮して適応できないケースもあります。

これまで挙げてきた特徴は一般的に言えることです。最適な方法は、個人のお口の状態によって千差万別です。

信頼できるかかりつけの歯医者とよく相談して決定することをおすすめします。

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