歯が抜けてしまった部分の修復方法には、入れ歯・ブリッジ・インプラントという3パターンがあります。
修復方法を選ぶ際、元のきれいな歯を取り戻したい!とは思っても、一番迷う理由として「費用面」は外せないのでは?
今回、費用面から修復方法を徹底比較し、特徴や費用の相場などをご紹介。是非参考にしてみてください。
目次
費用面から徹底比較!入れ歯・ブリッジ・インプラント!
費用は何本の歯を修復するか等によっても変わります。
今回は入れ歯・ブリッジ・インプラントを同条件で比較するため、歯を1本損失した場合の費用と特徴を、保険適応内のものと保険適応外のものに分けてご紹介します。
1. 入れ歯1本の費用はどのくらい?
1-1. 保険の入れ歯の費用相場
保険適応の材料で製作する場合、術前に検査や診断料、人工歯の費用、義歯床の材料(レジン床)費などから、総額で8,500~10,000円が相場です。
1-2. 自費の入れ歯は種類も費用もさまざま!
保険適応外になるのは、見た目や使用感の良い材料を選ぶ場合自己負担となります。
・人工歯に、天然の歯により近い陶歯や硬質レジンなどを選んだ場合
・違和感の少ない金属やシリコンでできた床を選んだ場合。
・歯を固定するためのバネ(クラスプ)を金属では目立つため、ホワイトクラスプやアタッチメント、マグネットなどの目立たないものを選んだ場合。
費用は自由診療のため、歯科医院によって異なりますが、保険適応入れ歯の10~12倍 が相場でしょう。
2. ブリッジで補うための費用は?
2-1.ブリッジを保険適用で行った場合の費用相場
ブリッジを保険で行う場合は、抜けている箇所や、どの歯を支台歯(ブリッジを支えるために削る歯)にしなくてはならないなどの細かい制約があります。
両側の歯が健全で、1本欠損した部分に3本連結のブリッジを全て保険内の材料で作ると仮定すると、ブリッジ製作のための検査料・診断料、仮歯の費用、本体の費用、装着料、補綴物維持管理料(2年間保証)などの総額で20,000円くらいが相場です。
2-2. 自費のブリッジの費用と特徴
保険適用外の材料でブリッジを装着する場合、約150,000~450,000円が相場です。 人工歯の部分を陶歯、裏側をジルコニアなど、強度の高い素材を使った場合は自費となります。
また、欠損部の本数が多く、保険で決められた制約外のブリッジを作りたい場合、自費で製作して装着するケースもあります。
3. インプラント1本の費用はどのくらい?
3-1. インプラントは保険が使えません
インプラント治療は完全に保険適用外。自由診療のため、病院によって金額に差があります。また、使用する材料によっても値段が変わります。
3-2. 自由診療であるインプラントの相場は?
値段の違いはどうして? では、インプラント治療の相場はどれくらいなのでしょうか? 術前診査料・診断料、手術費用、人工歯の費用などの総額で約300,000~400,000円が相場です。
値段の差は、インプラントの材料の値段の違いや、歯科医院の設備の違いなどから生まれます。こうしたコストを抑えて比較的安価で行う歯科医院も存在しているのです。
3-3 値段が安価な場合はしっかり見極めて!
「ここは値段が安いから」という理由でインプラントを受ける歯科医院を決めてしまうと、設備や材料などを安価に抑えているぶん危険な場合もあります。
術前術後の流れ、歯科医院の設備、使用している材料、装着後の保証、メンテナンスをきちんと定期的に行ってもらえるかなどをきちんと確認して選ぶようにしましょう。
ひとつの面だけで決めるのはちょっと待った!
今回、歯の抜けた部分の修復方法を、費用面を中心に比較しました。
保険の範囲の入れ歯なら安くて良いとか、しっかり噛めそうだからインプラントが良いなど、ひとつの利点だけを見て決めるのはお勧めできません。
費用も大切ですが、今後自分が生活する上で不具合が無いように、しっかり説明を聞き、納得した上で選択するようにしましょう。